いわゆるロマンス詐欺と呼ばれるものの被害にあって考えた7

詐欺被害

写真も名前も偽物の人に誘われるまま、知らないサイトに入金してお金を失ってしまったので、どこに怒りをぶつければ良いかがしばらくわかりませんでした。

今でも夜中にニヤニヤした口だけが浮き出された真っ黒の顔が目の前をちらついて眠れなかったり、悪夢を見たりします。

でも、結局戦う相手は自分なんじゃないかと思うように努力しています。

相手の素性がまったくわからず、犯人グループが捕まるようなことがあれば、たまごの 1 個でも投げつけてやりたいとは思うかもしれませんが、貯金を楽に増やしたいというエゴで誘導されるままに詐欺サイトに入金したのは自分だから。

天国に行けるかわかりませんが、「お金は天国に持っていけない」ので失ったお金はなかったものとして考えるしかないのかもしれません。

わたしのエゴでわたしが死んだときに子どもに残せるお金が減ってしまったのは申し訳ないけど、しっかりした子どもだから、わたしが心配しなくても、きっとわたし以上に稼いで、幸せになってくれるはず。

わたしはもともとじっとしているのが苦手で、一時期は仕事を 4、5 個かけもちしていたこともあり、お金は時間つぶしで得た副産物として諦めようと思うこともあります。

さらにポジティブに考えるなら、これから先もしなければいけないことが増えて良かったとも。

でも、知らずとは言え、犯罪グループにさらに悪いことに使われるであろうお金を渡してしまった罪悪感やつけこまれた自分の弱さなど、詐欺被害にあう前の自分には一生戻れないんだろうなと思うとやるせなくなることのほうがまだ多いです。

早くこの負のループから脱出して、死に際には「あー、いろいろあったけど、良い人生だったな」と思えるようになりたいと切に思います。

どうかこれから被害にあうかもしれない人のもとにこのメッセージが届きますように。