いわゆるロマンス詐欺と呼ばれるものの被害にあって考えた4

詐欺被害

わたしが詐欺サイトに最後に入金したのは昨年 10 月末。

出金の依頼をしたのも昨年 10 月末。

無料相談の弁護士さんに「こういった詐欺は時間が勝負なのに、なぜもっと早く手を打たなかったのですか?」と聞かれました。

出金を依頼した際に詐欺サイトのカスタマーサポートから、「現在リクエストが多いので時間がかかります。お待ちください」と言われたため、ひたすら待っていました。

自分が詐欺にあったと認めるのが怖かったのもあります。

でも、詐欺サイトのカスタマーサポートとも連絡が取れなくなって 2 ヶ月ほど経ち、サイトを紹介してきた人の SNS アカウントも削除されていることに気が付き、ようやく目を覚ましました。

まだ自分が詐欺にあったと自覚してから 10 日ほどしか経っていません(それまでの 3 ヶ月間もずっともやもやした気持ちではありましたが)。

X などで被害にあわれた方たちが前に進もうと努力されているのを見て、わたしも頑張らなければとは思いますが、もう少し時間がかかりそうです。

幸い、仕事が忙しくて、仕事をしている間は少し詐欺にあったことを忘れることができますが、ひとりになると自分を責めてばかりです。

仕事中も自分はちゃんとできていると思っても、周りから見ればぼんやりしていることが多いのかもしれません。

いつになったら他の方たちのように立ち直れるのか今のところまったく見当もつきませんが、被害がお金だけで済んだのは良かったと考えるしかないのかもしれません。

しかも、(誰かに騙され、誘導されながらではありますが)自分の意思で振り込んだお金であって、誰かに銀行口座を乗っ取られたわけでもないため、まだやり直しがきく場所にわたしはいるはずです。

明石家さんまさんの「生きてるだけで丸もうけ」の気持ちで一歩一歩進んでいこうと思います。

どうかこれから被害にあうかもしれない人のもとにこのメッセージが届きますように。

いわゆるロマンス詐欺と呼ばれるものの被害にあって考えた3

詐欺被害

詐欺被害について調べてみて気がついたことのひとつは、みなさんの被害金額が大きく異なるということです。

わたしの場合、入金を行った口座に当初入っていた金額とほぼ同じ金額が被害にあいました。

そして、救済を求めて無料の弁護士相談に問い合わせた際に、わたしが振り込んだ先の口座(詐欺集団が使用していたと思われる口座)を伝えると、現在の残高をいとも簡単にほんの 1 分足らずで教えてくれたもの衝撃でした。

みなさんすでにご存知なのかもしれませんが、口座番号と名義さえわかれば、日本全国のどの銀行の口座でも残高がわかる仕組みがあるのですね。

それを詐欺集団も悪用していて、1 度でも振り込みを行えば、いくら搾取できるかも計算して、誘導していくという完璧なマニュアルが詐欺集団にはできあがっているのでしょう。

1 個人がいくらあがいても勝てるはずはありません。

わたしは貯金のほとんどが入っていた自分のメインバンクから振り込んでしまっていました。自分の無知さに後悔してばかりです。

1 円でも振り込んでしまえば、後戻りはできません。

どうかこれから被害にあうかもしれない人のもとにこのメッセージが届きますように。

いわゆるロマンス詐欺と呼ばれるものの被害にあって考えた2

詐欺被害

わたしの場合は「ロマンス詐欺」と言えるのかわかりませんが、これは中国から始まり、アメリカなど英語圏では「Pig Butchering Scam(豚解体詐欺または豚屠殺詐欺、英語だと名前だけでも怖いですね)」と呼ばれ、結構前から発生している詐欺のようです。

英語のサイトでは「この詐欺にはいくつかのパターンがありますが、行き着く先は同じです。被害者が持っているお金をすべて預けると、攻撃者は姿を消します。豚の解体はこれですべてです。彼らは豚を丸ごと狙っているのです」といった内容で紹介されていました。

まさにわたしは現在、解体され、骨だけになっています。

日本語ができる詐欺師を増やして、同じ仕組みで日本での犯罪を拡大しているのかと思われます。

わたしが「詐欺だ!」とようやく確信したのは 1 週間ほど前なのですが、X などを見てみると、1 週間ほど前のニュースでこれまで判明しているだけでも岐阜県で 17 億円、福井県で 12 億円の被害があるそうです。

声を上げている人だけでこれだけのすごい金額ですし、単純計算しても 47 都道府県で 600 億円ほどの被害です(アメリカ Forbes の昨年末の記事によると、報告している人はおよそ 15% と推定されていて、計算すると日本の昨年 1 年間の被害額は 4,000 億円で、この値は増大し続けていると思われます)。

ロマンスを求めている人だけでなく、「困っている人がいるなら助けてあげたい」「生活が苦しくて投資でなんとかしたい」など、日本人は付け入れられやすい要素がたくさんあるので、これからも残念ながら被害は広がっていくのかなと思います。

まだ被害にあっていない人は、大切なお金をオンラインで出会った見ず知らずの人にではなく、近くの大切な人とのために使ってください。

どうかこれから被害にあうかもしれない人のもとにこのメッセージが届きますように。

いわゆるロマンス詐欺と呼ばれるものの被害にあって考えた1

詐欺被害

「いやいやわたしがひっかかるわけない」「ひっかかる人いるの?」「詐欺師なんて簡単に見分けられる」と思っていましたが、まんまとひっかかり、全財産を失っただけではなく、借金まで作ってしまいました。
同じような被害にあう方が減るように、経緯を記録として残します。

まだ傷は深いままですので、少しずつ書きためていきます。ご了承ください。
ただ、現在、Velod というサイトでの「投資」を勧められている方、投資をしている方がいらっしゃったら、今すぐ停止されることをおすすめします。
1 円でもサイトに入金したら、わたしのように借金を抱え、加害者の一味と疑われる可能性も出てきます(後で詳しく書きます)。
また、複数の弁護士さんに相談しましたが、返金が期待できる確率は 0.0001% よりも低いと言われました。
警察に被害届を出して、警察が動き出せば犯人は捕まるかもしれませんが、おそらくお金が戻ってくることはありません。

どうかこれから被害にあうかもしれない人のもとにこのメッセージが届きますように。

ことのはじまり

 

  • (のちに加害者の一味だったんだろうなと思う人から)LinkedIn から友だち申請があり、友だちに追加。
  • 海外出身で日本で働いているけど、日本語がまだ話せないので日本語を教えてほしいとのことで、主に英語での会話。
  • 会社とは別に副業として投資をしているからリッチなんだよとの話。

この時点では特に勧誘とかもなく、わたしも勧誘されても会ったこともない人だし、そんな話になったら友だち解除しようと思っていました。